1年で最大の行事、クリスマスの休暇に息子は12月の後半から入った。

クリスマス前の4週間はアドヴェント 待降節といい、クリスマスの準備期間になるが、樅などの緑や装飾品を使ったリース(花環)に蝋燭を4本立て、日曜日毎に、十字を切るようにろうそくに火を灯し、クリスマスには、全部4本に火が灯る事になる。

11月から12月の冬至にかけて、毎日数分づつ日が短くなり、太陽が弱く、またどんよりと時間帯がわからないような空が低い曇りの日が多くなる。
この季節にはドイツの国民病の1つである欝病になる人が多く、自殺が1年で1番多い時期である。太陽の光りの代替えがろうそくや暖炉の火となり、人々を助ける。

市の中心地、マリエン広場や街には、クリスマスの市が立ち、アーモンドの甘いおかしの香りやグリューワイン(香料や砂糖を加えて温めた赤ワイン)のおいしそうな香りが寒い中で誘惑的に流れる。

静かに家族で過ごすのがドイツのクリスマスだが、24日のイブの夕刻、大抵父親がもみの木を家の中に運び、みんなで飾り付けをして、プレゼントを並べ、夕食後にプレゼント交換となる。(私は洗礼していない)
(その後ドイツ人のオマと息子の叔母さんユタの家族を訪問した。みんな旧教徒である)

息子は、半年間の集中的な兵役での訓練体験が、十分消化されていないような感じで、消化しようと反芻して努力しているような印象を私は受けた。

ある週の掃除の日(金曜日の午後か土曜日が掃除の日と多くのドイツ人家庭では決めていて、日曜日は働かない)、息子が自主的に初めてシャワールームの掃除をした。それがプロ的で、全てがピカピカ 高級ホテルみたいに仕上がったので、大いに褒めた。

ミュンヘン大学で9月から物理学(教授は知人の旦那さん)の席を取れた友達のロマンは、お母さんがギリシャ人、お父さんがドイツ人なので、ギリシャ語、ドイツ語、学校では英語と3ヶ国語で育っている。
息子が久々に街に出かけた。友達ロマンが悩んでいるからと会いに行ったが、物理学が面白くなく、自分には合っていないから辞めたいと言う事だそうだ。
息子の体験話を聞いて、僕も兵役に行こうかなと話していたという。
ロマンの適性検査は息子と同じT2であった。

またロマンはUKの大学に行く事も考えていて、息子も同じ希望があるので、話が合うようだ。
ミュンヘン郊外にある空軍に行ったアレックスは、彼の父親も空軍で兵役をしたと聞いた。どんな感じかなと思い電話していたが、いつも留守で、連絡がつかなかったようだ。

クラスメートのマティアスは、本人は兵役に行きたいのに、親が強く反対したので、行かなかったようだ。その反対のケースもあるそうだ。

太りすぎで、適性検査5で全て免除された以前の友達ヤネスがよく電話してきたが、息子は疲れているからとの理由で、いつも会うのを断っていた。

ヤネスの母親は、パッチワークファミリーを作り、人間関係が複雑すぎるのも、どうやら気に入らないようだ。(母親が離婚して、再婚した相手、新しい父親に子供が2人いて、大家族になったが、隙間風が吹いている。)

「会っても もう話が合わないよ」との理由らしかった。
以前はとても仲が良く、いつも行動を共にしていたのにと、驚く。

2007年度の徴兵適性検査では、同年齢全体の54%がT1~2で合格、46%がT3~5の不合格だったそうだ。

つまり、国防軍の兵役訓練を受けられる為に、最低基準を満たす健康な体力と精神力を持ち合わせているドイツの若者は、2人に1人しかいないという事になる。
ドイツ人の男性2人に1人が太りすぎと言うデーターもある。

2007年度、兵役についた若者は全部で6万8千人、良心的兵役拒否で福祉関係、消防署などで奉仕活動についた若者は8万8千であった。
兵役に行く場合の方が、国はより多くのお金を使用している。 (つづく)

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