01.11.2008 am Samstag
author : 永冶ベックマン啓子 Keiko Nagaya Beckmann
ミュンヘン市立の生産学校(Produktionsschule) は、現在市内に4校あるが、
ドイツ連邦共和国16の各州にあり、州の特徴を踏まえた学校となっている。
ここは、誰もが職業を準備する為の、職業学校で授業料は全て無料である。
市内で一番大きな生産学校は、現在生徒数1,700人、教師100人、社会教育学者(Sozialpaedagoge)4人である。この4人の社会教育学者達は、生徒が何でも相談できて話が出来、信頼されている先生となっている。
生徒の75%は、移民の背景がある外国人( トルコ人、ロシア人、ポーランド人、アフガニスタン人、アフリカ人等)となり、25%がドイツ人である。
生徒の割合は、女性が40%、男性が60%であった。
生徒は、社会的に弱い構造の家族が多く、何らかの複雑な問題をみんな抱えている。ドイツの教育制度は、最初4年間の基礎学校、5年生から進路が分かれ、ギムナジウム(8~9年、全体の30%位が進学)、実務学校(7年)、基幹学校(6年)となる。
ドイツの義務教育4+6で10年間の基幹学校卒業試験が合格できなかった生徒は、通常の職業学校と実習先会社(見習いの就職先)を見つける事が出来ない。
この卒業試験不合格者の全員の生徒名、住所、電話など連絡先が、生産学校に連絡されて、生産学校が生徒に連絡を取る。
生徒は、次のコースから自分の興味や性格に合う科目を選択できる。
① 飲食(パーティ軽食関係)ガストロ・チーム
② メタル・機械・チーム
③ 木工・家具製造・修理・木の虫チーム
④ 自転車修理・組み立て・チーム
⑤ 教育機関での軽食販売チーム
⑥ 各教育機関での売店・文房具、名詞印刷チーム
その他に、英語、ドイツ語のコースもあり、繊維洋裁、デザイン関係、栄養家政学、電気技術部門、またコンピューター室があり、就職応募の仕方等まで指導を受ける事が出来る。
やる気のある者は、もう一度卒業試験にチャレンジする事も出来る。
他の障害や、麻薬アルコール問題があるケースでは、電気製品のリサイクル、園芸・農園、木のチップ製造(燃料)など、地域の会社との共同ワークがある。
旧東ドイツ、ドレスデン郊外の障害がある生徒の生産学校では、壁塗り、木工作業、木のチップ製造、有機野菜園芸、家畜飼育、電気製品のリサイクルがあった。障害があっても、誰も社会の中で、自分が何かに役に立ち、自分が働く場所、居る場所が確保できるようにと努力されている。
園芸、各種スポーツ、遊び、ポニー牧場に出かけ幼稚園の子供達を遊ばせる、船を皆で作る、大きな絵を描く、それらの活動や体験を通して、不安感や恐怖感の克服、責任を持つ経験、社会との触れ合い、共同作業・責任、人との接し方、また食生活の指導、自己管理、自己発見の経験等、多面的な社会教育で、全ての生徒が社会との結びつきを持ち、各自の自立生活を目指して為されている。
親達自身が何らかの問題を持ち、子供達が学ぶ機会を得られなかった様々な教育や体験の場所を、この生産学校は提供している。
モットーは、実践しながら学ぶ事(Learning by doing).。
例えば、どのメーカーのコーヒー500gから、何杯の美味しいコーヒーを作り、いくらで売れば、どれだけの利益がでるか。最初に実習してから、これを理論で書いて計算してまとめると、全員真剣になり、良い質問がでて、良い授業が出来るという。,普通の授業が成立しない、また落ちこぼれを作るのは、教師の教える工夫や技、資質にも大きく関係している。人には多面性があり、日本では勝ち組、負け組みの判断が横行するが、人も人生も、もっと複雑である。
動機に乏しいやる気のない子は、その子を揺すぶって、揺すぶって、刺激を与えて、何かを引き出します、との言葉が教師からあった。ドイツ語で教育/ Erziehung と言う言葉には、引き出す、引っぱり出すとの意味がある。
幸い、ミュンヘンは仕事が多いので、殆どの生徒は就職できるという。
しかし、全体的には、15~19歳までの若者の1,8%が、失業したり、訓練生としての職場を持てないという現実もある。
どんな生徒にも何か優れたところを見つけ、メイリハリのある褒め方、認め方でドーパミンを出させ、やる気を起こさせるのが大切だと思う。
日本の中央教育審議会や教育関係者の方達にこの学校を視察して考え、日本のニート・フリーターの若者達に援助の手を差し延べて頂きたい。
ドイツ連邦共和国16の各州にあり、州の特徴を踏まえた学校となっている。
ここは、誰もが職業を準備する為の、職業学校で授業料は全て無料である。
市内で一番大きな生産学校は、現在生徒数1,700人、教師100人、社会教育学者(Sozialpaedagoge)4人である。この4人の社会教育学者達は、生徒が何でも相談できて話が出来、信頼されている先生となっている。
生徒の75%は、移民の背景がある外国人( トルコ人、ロシア人、ポーランド人、アフガニスタン人、アフリカ人等)となり、25%がドイツ人である。
生徒の割合は、女性が40%、男性が60%であった。
生徒は、社会的に弱い構造の家族が多く、何らかの複雑な問題をみんな抱えている。ドイツの教育制度は、最初4年間の基礎学校、5年生から進路が分かれ、ギムナジウム(8~9年、全体の30%位が進学)、実務学校(7年)、基幹学校(6年)となる。
ドイツの義務教育4+6で10年間の基幹学校卒業試験が合格できなかった生徒は、通常の職業学校と実習先会社(見習いの就職先)を見つける事が出来ない。
この卒業試験不合格者の全員の生徒名、住所、電話など連絡先が、生産学校に連絡されて、生産学校が生徒に連絡を取る。
生徒は、次のコースから自分の興味や性格に合う科目を選択できる。
① 飲食(パーティ軽食関係)ガストロ・チーム
② メタル・機械・チーム
③ 木工・家具製造・修理・木の虫チーム
④ 自転車修理・組み立て・チーム
⑤ 教育機関での軽食販売チーム
⑥ 各教育機関での売店・文房具、名詞印刷チーム
その他に、英語、ドイツ語のコースもあり、繊維洋裁、デザイン関係、栄養家政学、電気技術部門、またコンピューター室があり、就職応募の仕方等まで指導を受ける事が出来る。
やる気のある者は、もう一度卒業試験にチャレンジする事も出来る。
他の障害や、麻薬アルコール問題があるケースでは、電気製品のリサイクル、園芸・農園、木のチップ製造(燃料)など、地域の会社との共同ワークがある。
旧東ドイツ、ドレスデン郊外の障害がある生徒の生産学校では、壁塗り、木工作業、木のチップ製造、有機野菜園芸、家畜飼育、電気製品のリサイクルがあった。障害があっても、誰も社会の中で、自分が何かに役に立ち、自分が働く場所、居る場所が確保できるようにと努力されている。
園芸、各種スポーツ、遊び、ポニー牧場に出かけ幼稚園の子供達を遊ばせる、船を皆で作る、大きな絵を描く、それらの活動や体験を通して、不安感や恐怖感の克服、責任を持つ経験、社会との触れ合い、共同作業・責任、人との接し方、また食生活の指導、自己管理、自己発見の経験等、多面的な社会教育で、全ての生徒が社会との結びつきを持ち、各自の自立生活を目指して為されている。
親達自身が何らかの問題を持ち、子供達が学ぶ機会を得られなかった様々な教育や体験の場所を、この生産学校は提供している。
モットーは、実践しながら学ぶ事(Learning by doing).。
例えば、どのメーカーのコーヒー500gから、何杯の美味しいコーヒーを作り、いくらで売れば、どれだけの利益がでるか。最初に実習してから、これを理論で書いて計算してまとめると、全員真剣になり、良い質問がでて、良い授業が出来るという。,普通の授業が成立しない、また落ちこぼれを作るのは、教師の教える工夫や技、資質にも大きく関係している。人には多面性があり、日本では勝ち組、負け組みの判断が横行するが、人も人生も、もっと複雑である。
動機に乏しいやる気のない子は、その子を揺すぶって、揺すぶって、刺激を与えて、何かを引き出します、との言葉が教師からあった。ドイツ語で教育/ Erziehung と言う言葉には、引き出す、引っぱり出すとの意味がある。
幸い、ミュンヘンは仕事が多いので、殆どの生徒は就職できるという。
しかし、全体的には、15~19歳までの若者の1,8%が、失業したり、訓練生としての職場を持てないという現実もある。
どんな生徒にも何か優れたところを見つけ、メイリハリのある褒め方、認め方でドーパミンを出させ、やる気を起こさせるのが大切だと思う。
日本の中央教育審議会や教育関係者の方達にこの学校を視察して考え、日本のニート・フリーターの若者達に援助の手を差し延べて頂きたい。
| コラム集 | 23:28 | comments (x) |
