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毎年春3月の下旬から4月にかけて約1ヶ月間、カナダの東海岸 ラブラドル半島のニューファンドランドやセントローレンス湾に、大掛かりなケベックのマグダリーン島の居住の猟師達のグループが押し寄せて、現在その残酷さでは世界一番と言われる悪評高いアザラシ狩りが行われている。

ニューファンドランドには、固有の原住民ビオサック人が住んでいたが、最後の1人が1912年に亡くなり、その歴史はアメリカインディアンによく似ている。
また、オーストラリアでアボリジニ原住民をスポーツのように銃で狩ったオーストラリア人と同様で、カナダのニューファンドランド人は賞金ハンターとしてミックスマックインディアンを良心の呵責もなく殺害してしまった。

更にこの地域では、新しいニューファンドランド人により、狼、北極熊、セイウチ、カササギガモ、ゴンドウ鯨などは絶滅に追いやられ根絶している。

目標になっているタテゴトアザラシやズキンアザラシはファッション用の柔らかい白い毛皮を採る為だが、まだ2週間から3ヶ月の泳ぐ事も逃げる事も何も抵抗出来ない、また母親アザラシが海の中で餌を探して戻って来るのを待っていたり自立する準備をしている、まっ白い縫いぐるみのようなあどけなく大きな可愛い黒い眼をして、抱きしめたくなるような赤ちゃん達である。
母親の目の前で打殺されている赤ちゃんアザラシの写真も見た事がある。

狩猟対象の97%は赤ちゃんアザラシで、昨年は33万頭、本年は更に増えて38
万頭が目標とされている。この毛皮の80%はあるノルウエーの会社が購入し、なめして再輸出されている。

ドイツの動物愛護協会は随分前から反対運動を繰り返して来ているが、その映像が先日ドイツのテレビで、紹介された。

まるで野蛮な原始人の如く、フランス語を話すカナダ人のその狩の方法は毛皮に弾丸の穴などを残さないように、メタルの鉤がついた棍棒(ハカピック)で3回5回と頭を残虐に叩き、音声はなかったが血を流している赤ちゃんを引きずり船に運んでいた。成長したアザラシは抵抗するのでライフル銃で捕獲されていた。
調査によれば、42%はまだ意識が在り生きている状態で毛皮を剥がされて、残りは氷上や海に捨てられていた。身の毛もよだつ地獄のような有様で、目を被いたくなるショッキングな残酷な映像を昨年に引き続きまた見てしまった。

1980年代の初め、EUはこのアザラシの赤ちゃんの白い毛皮の輸入を禁止し、この猟は中止されたかの印象を受けたが、10年後再びカナダ政府は多くの助成金をだして、再び3年間で100万頭が捕獲された。
この4月再び、ブリュッセルで、EU市場へのこの製品の輸入禁止令が出されたが、カナダ政府はまた無視するのだろうか?

カナダ政府は魚のタラがアザラシの為に激減していると発表しているが、これは人間が魚を過剰に乱獲した結果で、アザラシは鱈の天滴であるイカを好んで食べているアザラシにその責任を擦り付けているのであろう。
既にアザラシの3分の1が減少しているという統計があったが、反対するカナダ人の政治家もいるようだが、政治の問題であろう。

以前ドイツのテレビで、白黒の古いドキュメンタリー映像であったが、残忍さは世界一といわれたアメリカ人の鯨狩りを見た事がある。
石油が燃料として使用される以前、鯨の皮下脂肪層だけを取り出し、残りは海に捨てていた。あの愛嬌のある可愛いペンギン達までもが、皮下脂肪が多いので燃料として何と生きたまま焼却炉に放り込まれていた。冷血極まりの無い獰猛な野蛮人の行為には本当に身振いするほど驚いた。あの映像をシー・シェパードやグリーンピース運動家は見た事があるのだろうか。
ただそれを知らない振りをして、日本叩きへの援助金に目がくらむのだろうか。
カナダ叩きには、どこも援助金を出さないのだろうか。
氷原に住むイヌイット民族がアザラシを捕るのは、食糧としてまた生きる防寒の為に捨てる部分は無いわけで、日本人が鯨を捕るのも、蛋白の食糧として使われ捨てる所は無いほど大切にしているから、別次元の話だと思う。

いじめられっ子は、自己防御する事を学ばなくてはならない。日本としてもEUと同じように、アザラシ製品の輸入禁止令を出し、製品ボイコットをして激しく批判するべきではないだろうか。「相手が嫌がる事をしてはいけない」、と言う道徳はある程度価値観が同じような国や日本人だけの間のルールで、それ以外の国ではほとんど通用しないのではないだろうか。この場合沈黙は鈍である。

(ミュンヘン在住)ながや ベックマンけいこ

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